志望動機

塾講師のアルバイト時給は、東大生や医学部生を除けば初任給が1500～1600円が普通でその後実績次第で2000円と昇給してゆくところ、当時の東進は出身大学無関係で試験および模擬授業でパスすれば初任給から2300円と大変好条件だったことが一番です。
つぎに、通勤しやすかったことも大きかったです。
当時は三鷹より都心の中央線の某駅が最寄りのワンルームマンションに住んでいましたので、夜間勤務が多い塾講師において通勤時間で30分はかからなかったことも大きかったです。

応募、履歴書、面接対策

履歴書の内容、および書類選考については虚偽がなければ特に重視されたという記憶はありません。
面接においては、他の学習塾での勤務経験は結構細かく聞かれた記憶がありますが、どちらかと言えば勤務できる時間、曜日、担当したい学年、教科等の確認がメインで非常識な対応をしなければ面接でも採否が決まる様子はなかったように思えます。
東進の林先生もそうだったと述懐されていますが、筆記試験と特に模擬授業（の生徒達の評価）で全てが決まると言った感じでした。それはあたって砕けろで下手な対策は通用しません。全力で授業を行うのみです。

良かったこと

小学6年生の一番良いクラスと、中学3年生の一番悪いクラスの国語を担当しました。その意味はよく理解していました。
つまり、「結果」を出すことが求められるということです。そのような意味では小６はハイレベルな中学への合格、逆に中3は内申点等で公立に潜り込むことが難しい状況の子達を何が何でも高校に合格させなければならないという大変難度の高い結果が求められていたと思います。
当時は大変緊張しましたし、合格発表日は生徒以上に緊張しましたが、概ね満足のゆく結果がでて「仕事で結果を出す」ということを実感・実体験できたことが大きな収穫だったと思います。

悪かったこと

残念ながら、自分が希望していない地域へ新校舎が出来たことで移動を命じられてしまいました。
それなりに期待されてのことだとは思いましたが、ただ中央線からの移動は大変不便な地域であり、通勤にとても時間を要することになってしまいました。
その結果、遊んだ訳でもさぼった訳でもなく電車の遅延だとか大学のゼミが長引いたといったとやむを得ない事情で遅刻してしまうことが度々生じてしまいました。
そのことが原因で教室長とぶつかってしまい、退職を余儀なくされたという苦い経験もしました。

バイトを希望する人へのアドバイス

塾の講師の時給というのは、「結果」が求められるから他のアルバイトより高いということを理解しておいて欲しいと思います。
知識が必要な職業であるから時給が高いという面も確かにありますが、受講している生徒達から評価され、その子らが定期考査の成績が上昇する、志望校に合格すると言った結果を出してあげることが出来なければ、間違いなく肩身の狭い思いをすることになります。
それだけシビアなアルバイトですが、逆に言えば成績が伸び悩んでいた子供達の成績を引き上げ、その子らが満面の笑みで結果を報告をしてくれた時は、何物にも代え難い喜びを味わうことが出来ます。

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