先輩になったら!バイト、パート先の後輩を指導する方法とは?
アルバイトを長く続けていくと、新人バイトの指導を任されることがあります。
立場や担当業務が違う人から教わるより、同じ現場の先輩から教わった方が解りやすいし、指導を受けている内にコミュニケーションもとれるので、職場の雰囲気に馴染みやすくなります。
後輩の指導を任された方の中には、他人に指導した経験がないと、「自分が指導するなんて、どう指導したらいいのかわからない」と困惑される方もいるでしょう。
私の経験ですが、人に何かを教えるという経験は、自分にとってとても勉強になります。
仕事が出来ることと、仕事を伝えることは別もので、いかに自分のやっている仕事を相手にわかりやすく伝えることが出来るか、頭の中であれこれ整理していくことなります。
ある程度整理されてまとまった状態で伝えることになるので、自分の中で仕事の一つ一つが明確に整理され、そして確実にインプットされていきます。
時々「覚えることが苦手」という方がいますが、何か新しいことを覚える時には、「これを覚えた後人に教えなければならない」と思って覚えてみてください。
人に伝えようとすると、覚えるスピードはアップするし、一度覚えたことは中々忘れませんよ。
新人指導の大役を任された方は、今後の自分に役立つ経験だと思って、前向きに取り組んでみてくださいね。
では、指導する時にどんなことに気をつければいいのかをお伝えしていきましょう。
指導する時に気をつけたいポイント
1.観察力
指導する時には、指導する人をよく観察する必要があります。
常に観察し、不安そうな時や指導が必要だと気が付いた時には、すぐに声をかけるようにしましょう。
また、教えている内容を理解出来ているか、まだ理解しきれていないかも慣れてくると観察していると解るようになっていきます。
相手をよく観察して、相手の立場にたって伝えることです。
2.行動力
一番嫌がられる先輩は、偉そうに指導はするものの自分は仕事を全くしないという人。
口だけで行動が伴わない先輩は、誰もついていかないですよね。
まずはあなた自身が手本となるような職場での行動をしていきましょう。
3.Iメッセージ
だらだらと長く説明しても、聞いている側は困惑してしまうことがあります。
出来るだけ論理的にまとめて伝えるようにしましょう。
また、間違いやミスを注意する時には、「あなたが~だからダメ」というYOUメッセージではなく、「私はあなたがもっと~すればいいと思う」「私だったら~する」と私を主体としたIメッセージで伝えると効果的です。
4.信頼関係を築く
信頼関係がないと、言葉を親身に聞いてくれなくなります。
いつも自分を気にかけてくれているという安心感を感じさせながら指導をしていきましょう。
指導する時にも、熱意があると必ず伝わるものです。
5.モチベーションをあげる
初心者だった自分の経験を思い出すと、新人の後輩の気持ちにも共感できます。
相手の立場にたって共感しながらも、存在を認め、後押しするような言葉がけをしていきましょう。
後輩の仕事に対するモチベーションがアップします。
仕事を覚えてきたら、次第に自主性が芽生えてきます。
「指導する」側の人間が注意しなければならないのは、いつまでも指導者でありたいと執着してしまうこと。
中には、自分が常に教える立場であることを守りたいと、いつまでも指導者きどりで先輩顔をする方がいます。わざと全てを教えず自分に聞くように仕向ける方までいるほどです。
これではよい指導者とは言えません。
知っていることは全て教えてあげてもいいではないですか。
自主的に仕事が出来るようになることは、いいことです。
自主的に働くことを喜べる指導者になってください。