アルバイトは社会保険(厚生年金、健康保険)に加入義務ある?
アルバイトと言えば「学生」というイメージを持たれている方もいますが、実は学生以外の方も多く働いています。
今の時代、非正規雇用(正社員以外)で働く人の数は年々増加し、正社員で働く人の割合は、全体の約63%と言われています。
つまり、残りの37%はアルバイトやパート、派遣社員などで働いているということになります。
非正規雇用で働く人の年代を見ると、男性は55歳以上、女性は35~54歳までが一番多く、学生バイトの2~4倍いると言われています。
中にはアルバイトで家計を支えている方もいて、そんな方たちにとっては「社会保険」は大きな問題です。
学生さんや主婦の方は、親や夫の扶養に入ることが出来ますが、扶養する立場であれば何がなんでも社会保険に加入したいと思うでしょう。
ここでは、厚生年金と健康保険についてお伝えしていきたいと思います。
厚生年金
国が定める年金は、厚生年金を含めて3種類あります。
1.国民年金
日本国内に済んでいる20歳以上60歳未満の人は全て加入する義務があります。
保険料は対象者が負担します。
2.厚生年金
厚生年金が適用される企業に勤務する人は全て加入する義務があります。
国民年金保険料は厚生年金保険料に含まれており、厚生年金に加入すれば自動的に国民年金にも加入します。
国民年金にプラスして厚生年金保険料を支払っていることになるので、将来受け取れる年金の金額は国民年金だけに加入している人より多く、国民年金より有利です。
保険料は労働者と雇い主である企業が負担します。
3.共済年金
公務員や学校職員が加入する年金です。
厚生年金に加入出来る条件
労働時間の3/4以上の勤務時間、もしくは勤務日数を働いている人は正社員、パート、アルバイトに関わらず加入できます。
時々、「正社員以外は加入させない」としている職場もありますが、これは違反です。
本来アルバイトであっても条件を満たしていれば加入させる義務があります。
アルバイトを選ぶ時には、しっかり確認しておきましょう。
健康保険
病気が怪我をして病院に掛かる時に使う健康保険。
保険によって治療費の自己負担が減るので、生活していく上では非常に重要な保険です。
健康保険は大きく分けて2つの種類に分けられます。
1.社会保険
健康保険組合を運営する職場で働く人に加入する権利があります。
保険料の半分を運営する会社が負担してくれます。
2.国民健康保険
市町村が運営しています。
扶養に入っている方、離職されている方が加入しています。
社会保険料は、会社が半分負担してくれるというメリットがありますが、それ故に会社側は一人を採用する度に負担が増えることになります。
その為、中にはアルバイトには加入させないという所もあるようです。
こちらも事前にしっかりと確認しておきましょう。