アルバイト求人募集に書かれている年齢制限は絶対なの?
年齢制限が記載されているアルバイト求人。
お店の貼り紙などでは「高校生大歓迎」「30歳くらいまで」などと書かれていることがあります。
しかし、以前より年齢について特記している求人が少なくなっていることをご存知でしたか?
職場で求人募集を置ける時、ある程度欲しい年齢層というのが決まっていても、年齢を特記することができなくなったのです。
これは雇用対策法という法律で決まったことで、原則年齢制限による求人が出来ません。
年齢制限がなくなったことで、これまで仕事を探すのに苦労されていた高校生や中高年の方にも間口が広がりました。
しかし、応募出来る仕事が増えたというメリットがある一方で、応募や面接に無駄足を踏むことが増えているというデメリットもあります。
採用する側からすれば、現在の職場の年齢層や雰囲気などに馴染む人を求めるはずです。
そこにはもちろん年齢層も大まかですが想定して求人を出すことが殆どです。
例えば20代だけの職場に50代の人が一人だけ採用しても、なかなかメンバーに馴染むのは難しいだろうと考え、出来るだけ歳の近い人を採用しようとするでしょう。
しかし、こんなケースでも、「20代の方」と明記することは出来ません。
だから20代以外の方は、もちろん採用されるチャンスがあると考え応募します。
採用する側からすれば、20代を採用したいのに、応募者はみんな30代、40代ばかり・・・なんてこともあり、面接や人選にかかる時間と労力が増えたと話す担当者は少なくありません。
年齢制限を明記しない代わりに、応募者にもわかりやすいように職場の雰囲気が掲載されている求人もあります。
例えば「20代中心の若い職場です。」「主婦の方も大勢活躍されています。」等。
アルバイトを探している方は、これらを参考に応募するといいですよ。
もし、20代中心の職場と書かれていて、あなたが20代でなくても応募したいと思った時は、電話で問い合わせしてみるといいと思います。
採用担当者の方が親切なら、電話できちんと答えてくれるはずです。
私が過去に採用に関わっていた時も、よく年齢についての問い合わせがありました。
「自分は××才なのですが、応募してもいいでしょうか?」と。
採用する側は、職場全体の雰囲気や仕事によって年齢層を想定はしていますが、応募してくる方の「やる気」と「人柄」に惹かれたら採用すると思います。
欲しい年齢でもやる気も感じられず、今いる職場のメンバーともコミュニケーションがうまくとれないだろうと感じる人であれば、年齢は違っていても馴染んでくれる人を選ぶでしょう。
年齢制限が明記されない求人は、応募しやすい半面、いくつも応募、面接しなければならないというリスクもありますので、少しでも不安を感じるのであれば、予め電話で問い合わせをしてみるといいかもしれませんね。
あくまでも年齢は絶対ではありません。
想定であり、やる気があれば想定外もあり得ます。